膝のねじれを改善するツボ‘委中(いちゅう)’

何もしていないのに急に膝が痛くなった経験はありませんか?

あきらかに膝を酷使するようなスクワットを急に行ったり、普段歩かない人が2万歩以上も歩いたり、明らかな理由があれば別ですが、思い当たる節がないのに膝が痛くなるとなんだか不安になるものですよね。

今回ご紹介するツボ‘委中(いちゅう)’は、膝の捻れを改善し、膝の痛みを緩和することが期待できますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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委中の場所

委中(いちゅう)の場所は膝の裏にあります。

ちょうど膝を軽く曲げた時にできる皺(しわ)の中央あたりが委中の場所です。

他人の委中の場所は比較的目で見てわかりやすいのですが、これが自分となるとなかなか見えませんから手探りになってしまいます。しかしマッサージの場合は、よほど内側や外側でなければそんなに気にしなくて大丈夫です。

出典元:Around Thearpy®テキスト
出典元:Around Thearpy®テキスト

期待できる効果

タイトルや冒頭にあるように、委中をマッサージすることで膝の捻れを改善する効果が期待できます。

そもそも膝が捻れているかどうかわからない場合、自分でチェックする方法をお伝えします。

まず、膝のお皿と脛(すね)の骨を指で上に滑らせて止まる出っ張り(脛骨粗面:けいこつそめん)の位置を左右で見比べてみましょう。

このとき、お皿の位置に対してどちらか一方の脛骨粗面の位置が大きく外にズレている場合は膝の裏にある膝窩筋(しつかきん)という筋肉が弱化して本来の緊張度(長さも)を保つことができなくなっている可能性があります。(他の原因もあります)

出典元:Visible Body: Human Anatomy Atlas(人体解剖アトラス)

ただし、例え左右差が少しあっても、膝や腰にとくに違和感がなければあえて委中にマッサージする必要はありません。ただもし、腰や膝が痛む、違和感を感じる場合はマッサージしてみるのをおススメします。

また、今回は膝の捻れに対する効果を中心に紹介させていただきましたが、経絡経穴システムや解剖学など基礎医学の観点から、委中は腰痛や神経痛の改善などさまざまな効果が期待できるツボでもあります。

特に、腰痛や下肢の痛みに対してはこのツボをファーストチョイスすることも少なくありません。

なかなか治りにくい腰痛患者さんに対してこのツボのマッサージで痛みが消失した例は何度もありますよ。

マッサージのポイント

委中のマッサージのコツはツボの位置にこだわりすぎないことです。

ですので、私はこの部位を「膝窩(しつか)ポイント」と呼んでいますが、コリコリした結節状のものがとらえられるかと思います。

ちなみに、あきらかに膝の裏に痛みがあり、左右で腫れ方が違う場合はマッサージしないでください。ベーカー嚢腫という液体を含んだ滑液包というものが炎症を起こして腫れている可能性がありますので、気になる方はまずは整形外科を受診しましょう。

まず、膝の裏の真ん中あたりに左右の中指か、親指(重ねるとやりやすいです)をコンタクトしましょう。

ちなみにこの部位は、動脈に静脈、リンパ節に神経が密集しているデリケートなところですから、あまり強くこねくり回さないようにしましょう。

それからもう一つ。圧をかける方向がポイントです。

さきほどお伝えしたように委中のツボの位置にこだわりすぎると、どうしても膝の皿の中央に向けて押したくなってしまうのですが、どちらかというとひざ下の出っ張り、脛骨粗面の方に向けて、少し弧を描くように圧をかけるとより膝窩筋をとらえやすくなります。

ちなみに、本来の委中の位置は膝窩筋の部位よりやや上にありますので、正確には膝窩筋=委中とは言えませんし、腓腹筋へのアプローチとしても効果が期待できます。

尚、私が今までセミナー等で指導させていただいた方々も、このアプローチでさまざまな症状の軽減を実感されているようです。

出典元:Visible Body: Human Anatomy Atlas(人体解剖アトラス)

さて、今回は委中のツボについて説明してきました。

いかがでしたでしょうか?

少しマッサージしにくい場所のようですが、とらえられるようになると簡単にマッサージできるようになってしまうから不思議なものです。

ぜひご自分のセルフケアにお役立ていただければ幸いです。

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ABOUT US

石垣 英俊
気づきのプレゼンター。静岡市生まれ。神楽坂住み。 鍼灸師/按摩マッサージ指圧師/カイロプラクター/国際中医専門員/アプライドキネシオロジスト 神楽坂で施術をしながら東洋医学の健康観と背骨メンテナンスをベースとした養生法アラウンドセラピー®を伝えています。趣味はラクに生きる方法を模索すること、美味しく食べることです。