頭痛の原因と対処法~ツボへのマッサージ編

山田

先生、最近頭痛が特にひどいんです。なんとかなりませんか?

石垣

山田さん、それはお辛いですよね。どんな感じの頭痛なのですか?

山田

頭を締め付けるような痛みです。

石垣

なるほど。山田さんは普段からくび肩こりも感じていらっしゃいますものね。

山田

そういえば少し前は頭痛より肩こりがひどかったんですよ。やはり関係あるのかなぁ。

石垣

まずは少しツボを刺激して、ラクになることからはじめてみましょう。

約4人に1人が頭痛に悩まされている

日本頭痛学会によると、国民のじつに約4人に1人が慢性的な頭痛に悩んでいるといわれています。

どうりで頭痛持ちで悩んでいる方が多いわけですよね。

今回、スタッフからのリクエストもあり、過去に投降した頭痛の内容をリニューアルしてあらたに頭痛の対処法としてツボをベースとしたマッサージを紹介していきます。

頭痛のより詳しい医学的な見解については専門医の記事を参考にしていただければと思いますが、最低限知っておきたい頭痛の種類についてはこちらでも触れていきたいと思います。

頭痛の種類

ところで、頭痛といってもその種類はさまざま。

いわゆる「頭痛もち」の頭痛とは、脳や血管などの器質的な病変がない機能性頭痛(一次性頭痛)を意味します。

そしてこのような頭痛に悩まされている人は、何年、何十年にもわたって慢性的な痛みと付き合っている例も少なくありません。

この「慢性頭痛」として代表的なのが、「片頭痛」(へんずつう)「緊張型頭痛」(きんちょうがたずつう)「群発頭痛」(ぐんぱつずつう)です。

なかでも最も多いのが「緊張型頭痛」で日本人口の約20%、次いで「片頭痛」が5~10%、そして「群発頭痛」が1%以内といわれています。

原因となる疾患がある頭痛(二次性頭痛)

同じ頭痛といっても注意しなければいけないのが、頭やくびなどに頭痛の原因となる疾患がある二次性頭です。

たとえば、外科的な治療(手術)が必要となるくも膜下出血や脳出血などの脳血管障害、脳腫瘍、髄膜炎、緑内障などがあります。

さらには、事故や怪我などによる頭部外傷も含まれ、風邪(感染症)二日酔いといったものが原因で頭痛が生じることもあります。

とくに以下のような症状がみられるケースでは速やかに医療機関を受診しするようにしてください。

  • 50歳以降ではじめて頭痛におそわれた
  • 思い当たることがなく突然頭痛におそわれた
  • 今まで経験したことがない激しい頭痛
  • 吐き気や嘔吐をともなう頭痛
  • いつもと違う痛みや頻度が増していく頭痛
  • 身体の感覚異常やろれつがまわらない症状をともなう

機能性頭痛(一次性頭痛)

二次性頭痛に該当しないものがいわゆる「頭痛もち」の頭痛になります。

「頭痛」そのものが日常生活に悪影響を与えるものとして、片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛、さらには混合型頭痛がよく知られています。

①片頭痛

左右のこめかみあたりに、血管の拍動する音とともにズッキンズッキンと痛みを感じる頭痛です。発作中には姿勢や動作によって頭痛が増強するのも特徴で、ひどい時は吐き気がしたり、実際に吐いてしまう人もいます。

血管が拡張することが痛みの原因とされています。

また、性差や遺伝的な要因、食べ物などの誘発因子、月経のリズム、気象条件なども影響し、症状が軽度の場合は一般的な頭痛薬で効果があることもありますが、程度によっては効果が期待できないことも。

また、目の前がチカチカしたりギザギザがみえる閃輝暗点(せんきあんてん)といった前兆があるも(ないケースも)片頭痛の特徴です。

下記、閃輝暗点と片頭痛についてわかりやすく解説されていますのでぜひ参考にしてみてください。

閃輝暗点とは、視界の中心からギラギラひかる光、模様がすこしずつ視界を遮るようにひろがっていき、数十分ほどで改善するというものです。閃輝暗点は片頭痛の「前駆症状」として現れる目の症状です。片頭痛は女性に多く、頭痛のほかに吐き気や疲労感を伴ったり、音や光に敏感になることもあります。

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②緊張型頭痛

筋肉の緊張が原因で誘発される頭痛で、主としてくび肩の凝りに誘発されて頭をしめつけられているような感覚重い感じがするのが特徴です。

緊張型頭痛はもっとも多い頭痛のタイプで、頭痛の3割から7割がこのタイプにあたるといわれています。

また、精神的なストレスや不良姿勢、疲労、運動不足なども原因として考えられています。

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③群発性頭痛

頭痛持ちの中でもっとも激しく痛むのが群発性頭痛です。

頭痛にともなって、どちらか一方の目が激しく焼けるように痛み、半年から2、3年ごとに起こり、一度起こるとしばらくの間(数週間)続くのが特徴です。

男性が女性に比べて5:1で多く、飲酒が引き金になると言われています。

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④混合型頭痛

慢性的に「片頭痛」持ちの人には「緊張型頭痛」の症状を併せ持っている人もいます。このような頭痛を混合型頭痛といいます。

どんな頭痛に効果があるの?

このように、頭痛といってもその種類はさまざま。

中にはすぐに病院を受診すべきものもあります。

突然強い頭痛に見舞われたり、繰り返しどんどん症状が悪化するものはもちろん、安静にしてもおさまらないなど不安を感じたら迷わず医師の診断を仰ぎましょう。

マッサージによって症状が緩和したり効果が期待できるのは、主に緊張型頭痛が対象で、筋肉の緊張が関わっている頭痛が中心になります。

他にも眼精疲労二日酔い風邪のひき初めなどに有効なこともありますので

ぜひ無理のない範囲で試してみて下さいね。

頭痛になってしまったときのマッサージ対処法

ツボとその周辺へのマッサージ。

どんな頭痛にもマッサージが万能なわけではありませんが、普段から知っておくとちょっと得をする

そんな頭痛や頭重感に効果が期待できるツボ&マッサージをご紹介します。

1.太陽(たいよう)

目尻と眉尻を結んだくぼみにあるツボ。

眼精疲労頭重感に効果がてきめんです。

左右の親指をツボに当てて、少し長め(10秒から30秒ほど)に持続的な圧を加えます。

何度かこの持続圧を繰り返してみるといいでしょう。

2.肩井(けんせい)

肩こりで有名なツボ肩井(けんせい)。

肩こりから生じる頭痛にも効果が期待できます。

直接もみほぐすのもいいですが、ツボを指で圧しながら、肩を前後に大きく回すと、くび肩回りの緊張もほぐれやすくなります。

肩井とその周辺にあたる僧帽筋を3本の指でしっかり押さえるのがポイント
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3.胸鎖乳突筋(扶突・水突

くびの前にある、左右でVの字になる筋肉は頭の位置や姿勢を保つ上でも大切な筋肉。

この筋肉に緊張が増したりコリができることで、こめかみから目の周り、前頭部にかけて

頭痛があらわれることもあります。

ここには、扶突水突という大腸や胃と関わりが深いツボがあります。

注意点としては、デリケートな部位なので決して左右同時には行わず、もみほぐさないようにしてください。片手でかるくつまみ、2,3秒に一度は離すように無理なくゆるめていくといいでしょう。

5.風池・天柱

頭と首のつけねにある有名なツボがこの2つ。

いずれの部位にも頭と首をつなぐ大切な筋肉が存在します。

また、自律神経や目の動きとも関わりが深い部位でもあります。

母指や指先を使ってマッサージするといいでしょう。

頭と顔の熱を冷まし、目と鼻に効くツボ‘風池(ふうち)’

6.外関

一般的にはあまり知られていないツボですが鍼灸ではよく使うツボです。

外関は、頭をはじめ身体全体の緊張を緩める効果が期待できます。

親指を立てて少し強めに圧をかけてマッサージしてみましょう。

手首の甲側のしわから親指の第一関節2本分肘に向かったところにあります。

注意したいポイント

患部(痛む部位)はもちろんくびや肩のマッサージを強く刺激し過ぎてしまうと頭痛の症状が悪化してしまうことがあります。特に片頭痛の発作時は注意が必要です。

また一方で、中途半端な刺激があらたなコリをつくって痛みを誘発してしまうこともあります。

あせらずにご自分の身体の状態を観察しながら、緊張や凝りがゆるんでいくのを感じながらマッサージしてくといいでしょう。

参考までに、私は施術において片頭痛発作が起こっている時はくびや肩、頭部には決して強い刺激を与えないようにしています。なぜなら、施術によって悪化してしまうこともあるからです。

まとめ

「頭痛」に効果的なツボ&マッサージを紹介してきました。

いかがでしたか?

今回は、頭痛の種類とについて触れながら、頭痛を緩和・改善させる効果が期待できるツボとマッサージを紹介してきました。

頭痛でお悩みの方が少しでもラクになるきっかけになれば幸いです。

しかし、慢性的な頭痛を根本から改善するのは簡単なことではありません。

生活習慣を見直しながら、ぜひこの機会にご自分の身体と向き合ってみていただければと思います。

次回、来週になるかと思いますが、今度は東洋医学における頭痛の考え方について紹介していきたいと思います。

西洋医学の考え方とかなり異なるところもあるため、面白い内容になるのではないかと思っています。ぜひご期待くださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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ABOUT US

石垣 英俊
気づきのプレゼンター。静岡市生まれ。神楽坂住み。 鍼灸師/按摩マッサージ指圧師/カイロプラクター/国際中医専門員/アプライドキネシオロジスト 神楽坂で施術をしながら東洋医学の健康観と背骨メンテナンスをベースとした養生法アラウンドセラピー®を伝えています。趣味はラクに生きる方法を模索すること、美味しく食べることです。